情報ネットワークの進展は、まさしく日進月歩で、ますます目覚しいものになってきています。ADSL、CATVインターネット利用者数の急上昇、ギガビットLANや無線LANの普及、すでに4500万人を超える携帯電話のインターネットアクセスの急速な展開や、IMT-2000の導入など、情報ネットワーク環境は、高速化、広帯域化、モバイル・パーソナル化し、ますます充実したものになってきています。
また、家庭内のネットワークについては、電話回線、CATV、衛星通信などを家庭外との通信に利用し、家庭内のパソコン、電話のみならず、TV、エアコン等の家電製品を総合的に接続し、快適なマルチメディア環境を構築することが進められています。
このように、広帯域ネットワークの利用により、パソコンやワークステーションでの動画などのマルチメディア情報の取り込みが容易になり、カラフルな画像や動画を自由にアクセスすることができるようになってきました。そうしたマルチメディア情報は会話的にやりとりされることが重要であり、マルチメディアにネットワークが組み合わさったものは、分散マルチメディアと呼ばれています。
勅使河原研究室では、このような現代に必要とされるものが、「分散」「協調」「マルチメディア」「ネットワーキング」の融合と捉え、分散コンピューティングシステムの研究、グループウェアの研究、ネットワーク管理システムの研究などを行っています。
これらの研究を進めることで、誰もが場所や時刻などに左右されることなく、ネットワークを快適に利用できる環境づくりを目指しています。
また、教員と学生の活発な意見交換を通し、新たな人材の発掘、育成を行っています。それにより、情報化社会で希薄化していると言われる人間関係を見つめ直し、理性と人間性豊かな人材による、新たな技術開発を行っています。
研究室においては、コンテキストアウェアとネットワークサービスグループ、ネットワーク管理グループ、セキュリティグループという3つの研究グループに分割し、研究を進めています。
コンテキストアウェアとネットワークサービスグループでは、グループウェアとして教育支援システムや会議録支援システム、またコンテキスト情報を活用した様々なシステムなどの研究をしています。
ネットワーク管理グループでは、無線におけるトラフィックマネージメントやファイルトレース方式などについての研究をしています。
そして、セキュリティグループでは、電子透かしや侵入検知システム、セキュリティポリシーの国際標準などの研究をしています。